ストーリー

甲子園を目指す高校球児だった小松純平は、暴力事件を起こして学校を退学になり、失意のまま故郷、土佐 久礼へ帰って来る。

純平は二つ年上の幼なじみ、吉村八千代に恋をしているが、八千代の父、千代亀に交際を反対されてしまう。
千代亀は、今は亡き純平の父と土佐で一、二を争う伝説のカツオ漁師だった。

そんなとき、地元の酒蔵の息子で県庁に勤務する西岡徹が久礼の町に派遣されて来る。八千代とコンビを組んで町おこしを始める徹に、純平は敵対心を燃やす。

純平は、元漁師の権左じぃ、兄貴分の勝、女手ひとつで自分を育ててくれた母フキとの生活を通じて、今の自分が何者でもない、ただの半端者だということに気づいてゆく。

やがて純平は男が命がけで生きてゆくとはどういうことかを真剣に考え始める。八千代に対する想いは募るばかりだが、想えば想うほど、すれ違ってしまう純平と八千代。

ある日、千代亀や徹への対抗心から純平は八千代に結婚を申し込む。しかし、「そんな純平は嫌いやき」と敢えなく一刀両断されてしまう。失いかけて、初めて互いが必要な存在であったことに気づく二人。

やがて、純平と八千代は、漁師町で夫婦になるために力を合わせ始める。純平は亡き父の後を追い漁師になることを決意し、八千代はそんな純平に寄り添うことを決意する。

そして、その前に立ちはだかる八千代の父、千代亀。太平洋を望む小さな町で、純平と八千代の運命が交錯する。