いつでもどこでも現金を用意することが可能になるクレジットカード現金化は使いこなすことができれば非常に便利なサービスです。
しかし相応のデメリットも存在しているため、注意するべきポイントを見落とさないことが重要になってきます。
ここでは現金化を安全に行うために気をつけておくべき落とし穴について解説します。
クレジットカード現金化は貸金業とはまったく異なるシステムで現金を用意するため、利用に当たっては総量規制といった貸金業のルールが適用されることはありません。
だからこそ審査不要で簡単に利用することができるといった様々なメリットがあるわけですが、同時にリスクも生まれる点は意識しておく必要があるでしょう。
もっとも注意しておくべきなのは、クレジットカード現金化では決済金額と受け取る現金額がイコールにならない点です。
決済した金額に対してどれだけの現金を受け取れるかを示す数値に換金率がありますが、通常ネットの現金化業者を利用した場合の換金率は80?90%程度となっています。
リピート利用時には50?60%台にまで換金率が落ちてしまう場合もあり、これは1万円を決済しても5千円程度しか現金で受け取れない状態を意味しています。
決済した金額はそのまま次のカード引き落とし日に支払うことになるため、これを金利に直して考えるとどれだけ高コストになるかわかることでしょう。
つまりクレジットカード現金化は貸金業の常識に当てはめると割に合っていないため、貸金にはないメリットを計算しながら別物のサービスであることを納得して使うことが必要になります。
クレジットカード現金化の最大のメリットは、誰にも知られることなく短時間に現金を振り込んでもらえるということです。
あくまで給料日前などに少額の現金を用立てる目的であれば、クレジットカード現金化は大きな効果を生むと言えるでしょう。
たとえば給料日前の飲み会代や、冠婚葬祭のための費用を作るといった目的にはクレジットカード現金化は最適となります。
一方で向いていないのは本格的なキャッシングの代替手段としてクレジットカード現金化を利用することです。
キャッシングの利息と比較するとクレジットカード現金化による支払いリスクは非常に高いため、単に現金を用意しやすいという以上のメリットはないことになります。
金融ブラックリストに載ってしまったなどの理由で通常のキャッシングが使えなくなると、ついクレジットカード現金化に頼ってしまいたくなりますが一旦落ち着いて計算してみることをお勧めします。
クレジットカード現金化は一般的なキャッシングと比較してしまうと、リスクの高さが浮き彫りになってきます。
クレジットカード現金化にしかない秘匿性やスピード感といったメリットを込みで判断できるのであれば利用する価値は大いにありますが、単に楽だからといった理由だけで手を出すのは理に適っていないと言えるでしょう。